020 ギャラリィ無有斎の誕生

すどう美術館を支援してくれている方たちのひとりに太田秀幸さんがいる。知り合ったきっかけは、太田さんが古本屋で私の書いた「世界一小さい美術館ものがたり」の本を買って読んでくれ、銀座の美術館に来てくださったことから始まる。
美術についての関心も深いが、後でわかったことであるが、太田さんは音楽に造詣が深く、若い時からいろいろな演奏会に足を運ぶとともに、音楽を聞くためにステレオその他たくさんの高価な機器を持ち、また、レコードやCD、音楽に関わる本などをびっくりするほど収集している。
その太田さんが家を建て直したのを機に、2階をセンスあふれるギャラリィスペースにし、音楽を楽しむとともに美術の発表の場として開放したいという。 そして、すどう美術館に展覧会の企画をお願いしたいとの申し出でをいただいた。発足は来年一月からで、早速今準備をはじめており、個展をしていただきたい方たちにこれから声かけをしていくところである。
肝心の場所であるが、地下鉄東西線、大江戸線の「門前仲町」で下車、十分足らずのところにある。門前仲町は都心から近いのに下町情緒たっぷりの街であり、駅の近くには有名な深川不動尊や富岡八幡宮(日本一大きなお神輿がある)などもあって、ギャラリィの行き帰りに別の楽しみ方もできる。
そんなことでギャラリィがオープンしたら、ぜひ、皆さんに見に行ってほしいと思う。
なお、無有斎(むうさい)とは芸術の神様を意味するラテン語から取っており、命名者の太田さんの強い思いが込められている。

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