024 アーティスト イン レジデンスの実施

昨年七月、小田原市の加藤市長にすどう美術館から提案書をお持ちし、趣旨をご説明のうえ、ご協力をお願いして始まった「西湘地区アーティストインレジデンス」。
おかげで、VOCA展など芸術の向上に力を入れている第一生命やその他の企業、朝日新聞文化財団、多くの個人の方たちの協賛があり、それに小田原市が南足柄市との連合で申請いただいた、神奈川県市町村振興協会の助成金の交付決定もあって、なんとか資金面の目途もついてきて、今、力強く実施に向かって諸準備を進めている。
このレジデンスの目的は世界的な視野に立って、芸術の発展、アーティストの育成、支援、そして市民との交流などを図ることであり、一回目の今年は十一月七日から十八日まで、国内外のアーティスト十二名を招待し、市内のホテルに滞在、作品を制作していただく。
すでに、滞在ホテルも制作場所(小田原城内の二つの施設)も決定し、終了後、作品を展示する施設も小田原の清閑亭、巡回で南足柄市の文化会館などに決まった。期間中、午後は一定時間、制作現場を開放することとしており、また、城内やいくつかの小学校でのワークショップも予定している。
そして、アーティストの選考も終わり、海外六名、国内六名計十二名に招待状を送付したところである。
これから、開始までにまだまだ行なうべきことがたくさんあり、行き届かない面も残ると思うが、誠心誠意対応し、喜んでいただけるレジデンスにしたいと考えている。
私は土井さんが美術館に残してくれたこれらの足跡はきちんと評価しておきたいと思うのである。
なお、少し時間はかかるかもしれないが、この企画を継続していき、参加アーティストを通じ、海外にも、国内にも小田原や近辺の市町村がもっともっと知られるようになり、観光面、経済面でもプラスになっていけばうれしいことだと思う。

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