036 いちろー語録

 ・私が絵を選ぶ基準は その絵をそばに置いて一生一緒に暮せるかということであり 表面の美しさやうまさではなく その奥の画家の内面的なものがしっかりしていて それがこちらに伝わってくる かどうかである。
・私は絵を買う時の心境を「真剣勝負の衝動買い」といっている いい絵を一生懸命選んだら 最後は後先考えず衝動で買ってしまわなければ 幸福の青い鳥は飛んで行って二度と帰ってこない。
・美術館を開いたのは 美術の作品は 大勢の人に見てもらうのが一番の生きる道であり また 自分が絵から受けた感動を他の人にも伝えるべきと思ったからである。
・私が体験したように 一枚の絵が人の一生を変えてしまうことがあるほど重い責任を持っているということを画家は知ってほしい。
・いい作品をつくるには まず自分を磨くことであり どれだけ豊かな人生を送っているかが最後の決め手になる きれいさやテクニックだけでは人の心を動かすことはできない。
・私は人生というものは長い旅であって 楽しいことや苦しいこと その他いろいろなことがあっても すべて続いているものと考えている だから私には「第一の人生」しかない そして 自分の人生の評価は自分で決めるものと思っている。

須藤一郎



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