2021年 新年のごあいさつ

すどう美術館 館長 須藤一郎

 皆さま 明けましておめでとうございます。よい年をお迎えと思います。
 皆さまにはいつもご支援、ご協力をいただき厚くお礼申しあげます。どうぞ本年もよろしくお願いします。

 昨年の振り返りですが、昨年のすどう美術館は1月、小田原市のギャラリー新九郎での「菅創吉の世界展」で始まりました。(1月8日~27日)
 会期中750人を超す皆さまにご覧いただくことができ、うれしい出発でした。残念でしたのはその最終日を待つように、1月27日、脳梗塞を患っていた副館長(妻紀子)が他界したことです。
 コロナ禍の影響を受け、5月予定の秦野市の丹沢美術館で行われる「菅創吉展」が開始直前で中止に追い込まれることも経験しました。
 そんな状況の中でメイン・イベントともいえる多摩美術大学美術館主催の展覧会「須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり」が10月10日より、美術館4室全体を使って開催されたのはこの上ない喜びでした。
 会期中、2階会場では銀座時代を中心とする「すどう美術館10年史」のビデオが繰り返し映写されたこと、残念ながらオンライン配信になりましたが、美術活動と同様に重要と考えこれまで実施してきたコンサート、朗読、落語などの再現も行われましたことなどが、皆さまにすどう美術館の活動を理解いただく助けとなりました。
 展覧会は12月6日、好評裡に無事終了しましたが、その後もいろいろな形で反響を呼んでおり、今後の活動につながるものと思っています。
 なお会期が重なりましたが、11月11日から17日まで、秦野市のぎゃらりー ぜん でも5回目となる、すどう美術館収蔵作品展を開催しましたが、こちらも多くの方に来ていただき、喜んでいただくことができました。

 本年につきましてはコロナ禍の収束との兼ね合いになりますが、国内外アーティストを招待しての「アーティスト・イン・レジデンス」実施や関係アーティストの展覧会企画などを課題としています。
 その他、執筆活動や講演会の実施などにも力を注ぎたいと思っています。
 なおご報告までですが、これまで小田原で行ってきた美術活動が評価され、私須藤一郎が小田原市の令和2年度の「小田原市民功労賞」の受賞者に選ばれました。本年1月10日に受賞式が行われます。
 今はひとりでの活動ですが、これからも続けろとの励ましととらえ、頑張っていきます。ご支援どうぞよろしくお願します。
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