新年のごあいさつ

すどう美術館 館長 須藤一郎

 新年おめでとうございます。
 旧年中は皆さまにいろいろな面でご支援ご協力をいただき、ありがとうございました。厚くお礼申しあげます。
 どうぞ本年もよろしくお願いします。
 昨年のすどう美術館は展示スペースを持たない美術館ながら、皆さまのお力添えで外部での充実した美術活動ができたと喜んでおります。
 4月から5月にかけては神奈川県大井町からの要請を受けて、大井町生涯学習センターの広い空間に大作を含め70点にのぼるコレクションの作品の展示ができました。会期中、私の講演、作品解説などの機会もいただきました。
 6月から7月にかけては銀座の枝香庵でのコレクション展が実現しましたし、11月には秦野市のぎゃらりー「ぜん」で、モノクロの作品を中心としたコレクション展を開催することができました。
 おかげでいずれも好評で、多くの方に見ていただき、喜んでいただくことができたと受け止めています。
 その間、小田原市下曽我のカフェ ナチュラルで、私が関わっている「東日本げんきアートプロジェクト」の活動の一環としてのチャリティ展やコンサート、落語会を実施したり、小田原市が後押しする伝統工芸の作家と現代美術の作家とのコラボ展「小田原もあ展」にも引き続き関わることができました。
 本年につきましては当面、第4回となる「西湘地区アーテイスト・イン・レジデンス」がメインの活動になります。
 今回はすどう美術館と湘南アートベース(代表 朝比奈 賢)が主催で、共催となる「星野リゾート」の箱根仙石原での新しい施設を中心に国内外12名のアーティストを招待して行うもので、今、粛々と準備を進めています。
 芸術の振興、アーティストの育成・支援、アーティストと一般のひとたちとの交流などを目的として実施しているこの企画が、温泉施設を使っての新しい形で行われれば大きな話題を呼ぶものと期待しています。
 その他、お話をいただいているコレクション展の開催や、関係するアーティストたちの展覧会の企画などについても具体的な検討が進んでいます。
 なお、多摩美術大学美術館でのコレクション展実現に向けて、資料作りや企画書作成などの準備も行っていきたいと思っております。
 アートが「心の糧」として人間の精神的な面でなくてはならないものとの信念に従い、今年も精一杯、美術の活動に力を入れていく所存です。
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