朝比奈賢展 『3.11への祈り』

会期
2012年11月30日(金)~12/23日(日)
朝比奈賢

「3.11への祈り」

作者のことば
 東日本大震災から1年余り経った今年の5月、東日本げんきアートプロジェクトのボランティアメンバーと共に、岩手県の大槌町および山田町で、展覧会、コンサート、そしてワークショップを開催してまいりました。
 そのとき、地元の方からうかがった体験談は、私の心に深く楔を打ち込むような衝撃となりました。同じ状況に襲われながら、運命の紙一重の差で生死を分けることになる不条理は、この世に残された人にとっても壮絶な体験として心に刻まれているのです。お話を聞きながら、生きていること、いや、このように生かされていることが奇跡のように思えるのでした。
 戦争で破壊された焼け跡のような被災地を眺めていると、奪われたいのちの無念さが、いまだに漂っているように思えてきます。この個展を大震災で亡くなられた方々に捧げます。

 私の参加する東日本げんきアートプロジェクトは、被災地の皆さんに再びアートや音楽に接してもらうべく新たな企画を立ち上げました。微力ながら、本展覧会の売上げは、すべてサポートのための活動資金として活用させていただくことにしました。
 企画実現のため、あわせて皆さまの募金へのご協力を心よりお願い申し上げます。

■活動報告 http://sudoh-art.com/topics/gappe.html
■東日本げんきアートプロジェクト募金振込先
みずほ銀行 小田原支店・口座番号 普通 2935448・口座名 東日本げんきアートプロジェクト

大山萌展

会期
2012年11月2日(金)~25日(日)
大山萌

「めーらんどに住むめーたんず」

作家のことば
めいたんずは山奥からやってきました。彼らは人間とめいたんずの世界を行き来しています。ときおり悪戯をしたり人の心に問いかけます。
今回は新作旧作を含む、和紙素材の人形を中心に多数の写真作品とオリジナル映像、音響も絡めたインスタレーション展示です。
めいたんずが皆様のお越しをお待ちしております。

下千映子展

会期
2012年10月5日(金)~28日(日)
下千映子

「れ・い・ん・ど・ろっ・ぷ・す12-2」

作家のことば
98年から「れいんどろっぷす(雨だれ)」をテーマにアクリル絵具で制作。
雨は人間をはじめ全ての動植物に恵みを与える生命の源です。
小さな一粒に大きなエネルギーを感じ、魅了され描いています。

一粒一粒降る雨がゆったり、じんわりと土に沁みこみ潤いを与えるように。
一筆一筆描く雨が人の心にも深く温かく沁み、包み込むような。
そんな雨を描きたいと思い制作しています。

高橋玉恵展

会期
2012年9月7日(金)~30日(日)
高橋玉恵展

「時の光」

作家のことば
日々変わらずに過ぎてゆく時間の中で、少しずつ遠ざかってゆく様々な記憶。
その中で、忘れずにしっかりとどめておきたい記憶がある。
それは人の生命力の強さに出会った瞬間のこと。
今回はそのひとつひとつに立ち帰って、人が持つ未来へ生きる計り知れない力を作品にしたいと思っている。

船坂芳助&門仲木版画クラブ展

会期
2012年7月6日(金)~29日(日)
船坂芳助&門仲木版画クラブ展

世界的に活躍する舩坂芳助と門前仲町の教室で指導を受けている作家7名の展覧会です。

出展作家
石塚ヨシ子 鈴木健一 日花和子 飛騨昌人 三井敦
明石喜純 佐山彪
舩坂芳助

和田奈緒美展

会期
2012年6月1日(金)~24日(日)
和田奈緒美

「のぞむ」

作家のことば
これまで宇宙を感じるものを対象として作品を描いてきた。近年は細胞というものに宇宙を見出し、様々な細胞を描いている。私自身も植物も動物も、ありとあらゆる生き物は細胞で出来ている。今回は細胞を描く事を通して「生きているということ」を考えてみた。
生きているといろんな事が有る。世の中理想的な奇麗なものばかりではない。自分だってそうじゃない。美しいもの、毒々しいもの、気持ち悪いもの、そう混沌なんだ。

杉山佐和子展 つぶて

会期
2012年5月4日(金)~27日(日)
杉山佐和子

「つぶて」

作家のことば
鉛筆による線の集積が、やがて肉付き形を成す。形を削り出すような感覚で、夢中で手を動かす。
白い紙の上に現れる無骨な塊と出会うとき、私は喜ぶ。その行為の繰り返しが、私の制作となる。
つぶてとは、石を投げること、またはその石のことである。投石は、人類の原初的な行為であるという。
私の描く黒い塊は、重く、決して飛ばない。肥大し、増長した塊は石ではなく、石を投げる術を失った人そのものであるように思う。私は自らの行為を通して、人を描き続けたい。それは、私自身と出会うことである。

松田英展

会期
2012年4月6日(金)~29日(日)
松田英

「震える太陽」

作家のことば
目の前に浮かび上がる様々な映像を、異質な材料を重ねながら、自分の想いを掘り出すように制作しています。
一枚の作品に物語が内在することを大切に考えています。そこから様々な物語が膨らんで欲しいと願っています。
大げさな事件の積み重ねが歴史ではなくて、ありふれた日の連続が歴史なんだと思うと、毎日がとても貴重で不思議なものに感じられます。そのことを焼き付けることが絵を描くことだと思います。

天野田鶴子展

会期
2012年3月2日(金)~25日(日)
天野田鶴子

「あじさい」

作家のことば
画芯
振り返れば、絵筆は伸び伸びとキャンバスを活写し、絵具は本能のように描写していました。何ものにも捉われず、自由に、奔放に、想いのままに描いた絵は、邪気のない独自の世界でした。やがて絵は変化し、今は静謐な世界を知り得ました。
絵は整う美しさと、気品があれば感動が生まれ、人を魅了すると思います。花の芯は表面に見えませんが、醸し出す美しさを整えています。花びらを描写しても芯を捉えないと本当の美ではないのではと思います。
ここに来て私の目ざす絵は、真の美を求めた画芯でありたいと願っています。

庄司光里展

会期
2012年2月3日(金)~26日(日)
庄司光里

「星をみつけた」

作家のことば
記憶は時間が経つと形を少し変えた印象で残っていく。
ある日何かのきっかけで、奥の方にあった記憶が鮮明に現れる時がある。
それは、その当時の形とは違っていても、いまの私とつながって新しく示され記される。それは心の指針となって、色や形となり生まれていく。
それが誰かの記憶に触れて、繋がり、広がるきっかけになれば嬉しい。
そして展覧会では、この多難な世に息づく力を形にしていきたい。

佐部利典彦展

会期
2012年1月6日(金)~29日(日)
佐部利典彦

「HIKOUKI」

作家のことば
娘のTシャツつくりや自分のTシャツつくりから、手が動いていって、オブジェができたり、版画ができたり、絵ができて、アイディアが浮かぶ。手を動かすと、何やら頭も動く。
そんなごちゃごちゃとやっていることの展覧会にしたいと思う。小作品やオブジェなど、普段の思考や制作が自然につながっていく展覧会にできたら面白いんじゃないかなあ。