015 北京旅行

10月、3泊4日の北京旅行をしてきた。
今年84歳になる妻の叔母が万里の長城を見たいというので、その希望を叶えることと、美術関係の視察を兼ねた旅行てある。一行は私と妻ほか老若あわせて7名、気兼ねのない楽しい4日間であった。
北京の空港についてまずその大きさに驚く。そして空港から市内に通じている整備された高速道路、たくさんの高層ビル。昨年のオリンピックに合わせて作られたものも多いのであろうが、東京、いや日本をはるかに凌駕する国の力を感じさせる。
2日目にいよいよ中国が世界に誇る歴史遺産、万里の長城。何ヵ所か登るところがある中で、私たちは明の時代に作られた慕田峪長城を選んだ。ここの長城は崖っぷちの上や山際の険しい急所を縫うように造られている。その壮大さ。囲むように見える山々の紅葉が美しい。年寄りでも途中、ロープウエイを使えるのが助かる。
昼食後は市内に戻り798芸術区を見る。広大な敷地に各国の画廊が集まっている巨大な画廊街で、日本からも出店している。もとは軍の工場街だったとのことで、新しい建物もあるが古い工場をそのまま使っているところが多い。どの画廊もギャラリースペースが広く、大きな作品が展示されている。
さて3日目は天安門広場と紫禁城そして天壇、それから「鳥の巣」と呼ばれたオリンピックのメインスタジアムの見学であった。どの施設の敷地も想像を絶する広さで、しかも、どこもひしめく人の波であり、ゆっくり見るなどということは至難の技なのである。現在は移動が解禁され、地方から一生に一度は見ておきたいという、「おのぼりさん」の群らしく平日も土日もないようである。
北京という一部を見てではあるが、あらためて驚いたのは、中国の国力と活気であり、このままではとても日本は太刀打ちできなくなるのではとの懸念であった。

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