2020年 新年のごあいさつ

すどう美術館 館長 須藤一郎

 皆さま 新年おめでとうございます。よい年をお迎えのことと思います。
 旧年中はいつもながら、皆さまに多大のご支援、ご協力をいただき厚くお礼申しあげます。

 昨年のすどう美術館は、副館長(妻 紀子)の脳梗塞発症による入院、治療、特養施設への入所等があり、それを気にしながらになりましたが、いろいろな活動を行うことができました。
 展覧会では小田原市と関わりを持ち、長く継続している「小田原もあ」(モノづくりとアート)展への協力、秦野市のぎゃらりー「ぜん」での4回目となる「すどう美術館収蔵作品展」の実施があります。
 また、10月から11月にかけては一般社団法人ALIVEの庄司代表理事から美術についての課題をテーマに「成熟層向け異業種混合社会問題解決プロジェクト」を行いたいので協力をいただきたいとの申し出を受け、次のテーマを提案、湘南アートベース(朝比奈賢代表)とともに各企業から派遣された50歳以上の社員15名による課題解決策検討に関わりを持ちました。

テーマ:~生活の中にアートがあることを普通にしたい~
    「アーティスト・イン・レジデンス」を持続的・大々的に実施でき
   る仕組み(ヒト・モノ・カネ)をデザインせよ

 参加社員は4チームに分かれ解決策をそれぞれ熱心に検討、その結果がすどう美術館、湘南アートベースに答申されました。
 何れも貴重な提案が含まれており、今後に生かせていただければと思っています。
 このほか、7月には2011年より3回にわたり小田原において実施しました「アーティスト・イン・レジデンス」(略称ARIO)の記録集を刊行、国内外の参加アーテイストをはじめご後援やご協賛、ご協力をいただいた皆さまにお渡しすることができました。
 なお、日刊の神静民報他への寄稿などの執筆活動や美術についての講演活動も続けられています。

 本年につきましては小田原市のギャラリーNEW新九郎で行われる「菅創吉の世界展」から始まります。同ギャラリー3周年記念としての展覧会で、木下泰徳支配人からの要請をお受けし行うものです。
 会期は1月8日(水)から27日(月)まで(火曜休廊)で、期間中の11日(土)には午後2時より私の講演も予定されています。
 それ以降については5月に秦野市にある丹沢美術館で同じく「菅創吉展」が、11月には秦野市のぎゃらりーぜんで5回目となる「すどう美術館収蔵作品展」が決まっておりますが、他にも企画展などいろいろ検討しております。
 12月から2021年2月までの3カ月近く、多摩美術大学の美術館全体を使っての「すどう美術館コレクション展(仮称)」の開催が正式に決定いたしました。
 すどう美術館の活動の足跡がわかる展覧会にしたいとのお話をいただいており、その準備にも全力を注ぎたいと考えております。

 どうぞ本年もよろしくお願い申しあげます。
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