新年のごあいさつ

すどう美術館 館長 須藤一郎

 2024年の新しい年、おめでとうございます。
 旧年中は皆さまにいろいろとご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございました。厚くお礼申しあげます。
 昨年のすどう美術館は1月からうれしい、大きな出来ごとがありました。
 懸案でありました800点におよぶ収蔵作品について、小田原市にあるHameeという会社の、美術に熱い気持ちをお持ちの創業者が個人で寄贈を受け入れてくださり、引き渡しが完了したのです。
 引き続きその作品を使ってすどう美術館が展覧会等を続けるのを条件としてくださっており、作品を分散させず、そして死蔵もされないという、まさに私の理想とする形での寄贈が実現しました。
 9月には、恒例になりました秦野市のぎゃらりーぜんでの収蔵作品展にその作品の多くを使わせていただいております。なお、その創業者のご意向を受けて、10月にはHamee社のオフィス内に33点にのぼる作品の展示も行い、「オフィスの中にアートを」というモデルになるようなこともできました。
 もちろんすどう美術館の活動としても、上述の8回目となる収蔵作品展の開催や、3月に行われた小田原駅東口図書館での「第23回小田原もあ展」(小田原在のものづくりの作家とすどう美術館関係のアート作家とのコラボ展)にも関わらせていただき、引き続きいろいろなかたちで展覧会活動を継続しています。また「すどう美術館」の名を背負ってですが、私個人としてもかなりのギャラリー回りや団体展の来賓としてご招待をいただくなどさせていただきました。
 なお、私が気ままに書き続け、二つのブログに発表のうえ、10話ずつ小冊子にして読んでいただいている「すどう美術館 館長の独り言」も5冊(50話)になりました。
 さて新しい年ですが、4月には今回、小田原三の丸ホールで行われる第24回小田原もあ展(This is the Odawara MOA!)に引き続き関わらせていただき、
ぎゃらりーぜんでは、9月に9回目となる収蔵作品展の開催、さらにはすどう美術館の企画として、6月から関心、関係のある作家展を行なっていくことも決め、準備を進めています。
 その他、Hamee社とタグを組んで、寄贈作品をインターネット上で公開、
閲覧できるようにする計画を進めており、新しい活用方法を考案中です。
また、「すどう美術館 館長の独り言」を始めとする執筆にも意欲的に取り組み、新しく本にまとめ刊行するのが今年の私の密かな夢でもあります。
年初から長い文章になり恐縮です。どうぞ本年もよろしくお願い申しあげます。
2024年 元旦

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